こんにちは!AzuYahiです。
前回の続きです。
車の中で先輩から僕が見つかるまでの宿の様子を聞きました。
僕がいなくなったのはやけになって海に行ったのではないかという話になり、
いじめに苦しんだ僕が自殺をするのではないか?という事になったらしいです。
これはやばいぞって事になり、みんなで海岸付近をずっと捜しまわったそうです。
もちろんMさんも。
もし僕の身に何かあればMさんはただではすまないので相当精神的に焦った様子だったそうです。
海辺ではみつからないので、今度は先輩たちが手分けして周辺の町をさがしまわりましたが、まさか30キロも先の町にいるとは思っていないのでなかなか見つけることができず、まさかとは思いながらも最後の手段で僕の潜伏していた町に行ってやっと見つける事ができたそうです。
それでもみつからなければ、警察に連絡するしか無いと思っていたらしいです。
僕の今後のためを考えて社長にはまだ連絡をしていなく、常務のWさんにだけうちうちに連絡したそうです。
Wさんはその話を聞いた時にすぐに電話でMさんを呼び出し、
AzuYahi君の身に何かあれば覚悟しておけと言ったらしいです。
Mさんは顔面蒼白になりながらそれから不眠不休で僕を探したみたいです。
生きててくれ、生きててくれ
と、ぶつぶつ言ってたらしいです。
それを聞いて僕は思いました。
本当に僕の身を心配しているのではなく
自分の保身のために必死だったんだろうなと
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僕が宿に到着するとMさんが僕のところに駆けつけてきました。
殴られるかもしれんと覚悟していましたが、僕の無事を確認するとホッとした顔をして何も言わずに部屋に戻っていきました。
その後ろ姿はとても疲れ切って見えました。
次に部長のところに行くと部長が僕に言いました。
早く支度をしろよ。8:30には現場に行くぞ
まるで何も無かったかのような態度でした。
きっと僕を気遣った対応だったんだと思います。
部長の顔を見ると目が真っ赤でした。
周りの先輩たちもみんな目が真っ赤でした。
みんな眠らないで僕を探してくれてたんです。
僕は部長や先輩たちに土下座して謝りました。
心配かけてすいませんでした。帰ったらどんな罰も受け入れます。だけど今回の出張の仕事は最後までやらせていただきます!
先輩は僕の肩にぽんと手をおいて笑ってくれました。
部長はマイペースに支度をしながら、はやく準備しろよといいました。
こうして長い長い出張が終わったのでした。
そして会社に帰った後・・・・
結論だけ言うと僕は会社をクビにはならなかったのですが、この件で社長や専務から目をつけられることになり、これから数年間干されていくことになります。そのエピソードはこちらをどうぞ。
今回の騒動をうちうちに対応してくれたW常務に僕は呼び出されました。
そしてW常務は僕の顔を見ると優しく言ってくれました。
若い時にはいろいろある。一生懸命やっていても認めてもらえなかったり、理不尽なことで人生を狂わされそうになるときもある。だけどなAzuYahi君。
努力は必ず見てくれている人がいる。必ずだ。それだけは忘れるなよ。
僕はこの言葉を一生忘れないでしょう。
これからの僕にとって最高の言葉でした。
この騒動から約10年後W常務は病気で亡くなってしまいましたが、今でも尊敬する恩人として僕の心に刻まれています。
そしてMさんですが・・・・
僕の事件がきっかけでこれまでのさまざまな社員へのいじめ行為が浮き彫りになり、
子会社へ左遷されました
流石に大事になりすぎたので社長の助け船もなかったようです。
子会社では人が変わったようにおとなしくなったそうですがそれからすぐに体調が悪くなって、最後はパーキンソン病になって会社を辞めてしまいました。
それから十数年全く話を聞かなかったのですが、最近聞いた話では病状が進行して体が動かなくなり施設に入ったらしいのですが、その施設内で亡くなってしまったそうです。
眠っているときに吐き出した汚物が喉に詰まって窒息死したそうです・・・。
いろいろ恨みもありましたがMさんの末路を聞くと、とても哀れな気持ちになりました。
今でもずっと思っていることですが、
因果応報って絶対にあるとあらためて思いました。
人の嫌がることばかりしていると必ず自分に返ってきます。
なので僕はできるだけ他人には優しくありたいと最近は強く思っています。
それでは最後まで読んでいただいてありがとうございました。
それではまたね(^_^)/