こんにちは!AzuYahiです。
前回の続きです。
僕が目覚めるとあたりは結構明るくなっていました。
時計を見るとAM5:30でした。
縁の下から外に出ると肌を刺すような冷気が体を包み、僕はそれを少しでも紛らわすために体中をさすりました。本当によく生きていたと思います。
新聞紙は偉大です。
まだ少し早いけどだまっていても体が冷えるだけなのでバスターミナルに様子を見に向かうことにしました。
バスターミナルに到着すると真っ先に入り口の前に設置された温度計が目に入りました。
気温は2度
寒いはずだ・・・本当によく生きていたものだとあらためて思いました。
僕はバスターミナルの扉が開くことを願いつつ扉に手をかけました。
しかし扉はまだ閉ざされたままでした・・・
まだ朝の6時前なので当然だよなと途方に暮れました。
僕は仕方なくバスターミナルの前のベンチに腰をかけて待つことにしました。
あまりの寒さに死にそうでしたが。。。
すると制服を着た男性が僕に近づいてきました。
失礼ですが、ターミナルが開くのを待っているのですか?
男性が尋ねてきたので僕が肯定すると、まだ少し時間は早いけど中に入れてくれると言ってくれました。
どうやらバス会社の人だったみたいです。
僕は男性にお礼を言うと、バスターミナルの施設内に入りました。
まだ館内は暖まっていないから寒いかも知れないけど勘弁してね
バス会社の人は申し訳なさそうに僕に言いましたが、僕はとんでもない!と再度バス会社の人に頭を下げました。
外の寒さに比べたらここの暖かさは天国そのものでしたから。
後はAM7:00のバスに乗って自宅に帰るだけです。
僕はバスを待っている間僕はいろいろなことを考えました。
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結局これって逃げただけなんじゃ無いだろうか?
親に心配かけちゃうな
優しくしてくれた先輩たちには悪いことしてしまったな
いろいろ考えているうちに僕はうとうとして眠りそうになっていました。
体も心も疲れ切っていたので仕方が無かったかも知れません。
その時・・・
ガシッと僕の腕を誰かが掴みました。
それは一緒に出張に来ていた先輩達でした
いくぞ!
先輩はそう言うと僕を外に引っ張っていきます。
僕はそれを拒否して先輩の腕を振り払うと、先輩は僕に怒鳴りつけました。
お前が逃げ出したことは理解できるし、助けてあげられなかった俺たちも悪いと思っている。だけど辞めるにしても続けるにしても社会人としてのけじめはちゃんとつけろ!
そして先輩は最後に一言ぼそっと言いました。
小さな声でしたが、僕にはとても大きな声に聞こえました。
もう俺はお前を見捨てない
自然と涙が溢れてきて、もう抑えることは不可能でした。
僕は先輩と一緒に車に乗り込むと、再び出張先の宿に向かうのでした。
続きは次回。
次回は最終回です。
それではまたね(^_^)/