AzuYahi日記

どうでもいい知識、思いつき、妄想などなど

北海道大停電 道東の記録 その3

f:id:dende061160:20180918161123p:plain

 

こんにちは!AzuYahiです。

 

長々と大停電のお話を書きましたが今日で最後なのであと少しだけお付き合いください(*^_^*)

 

前回の記事はこちら

 

www.azuyahi.xyz

 

 

PM17:45

 

自宅についてすぐに家族みんなで部屋の中を片付けはじめました。

 

お日様が沈んで徐々に暗くなり始めてきたからです。

 

真っ暗になってしまうと必要な物がどこにあるかもわからなくなってしまうので急いで整理整頓をしました。

 

そんな中、嫁は小さなキャンドルをオレンジ色のコップに入れて火をともしました。

 

ぼんやりと周囲が明るくなって良い感じでしたが、普段は家の中で火をともしたりはしないので、なんだか落ち着きませんでした。

 

まだうっすらと明るかったので、みんな順番にシャワーを浴びました。我が家は電気温水器なので、若干お湯が残っていて普通にシャワーを浴びることができました。ただし、明日以降は水シャワーになる事は間違いなかったのでかなり憂鬱でしたね。

 

 

PM19:00

 

部屋はほぼ真っ暗になっていました。

 

結局キャンドルの炎が気になって落ち着かなかったので、ペンライトを時々つけてしのいでいました。

そんななか、小6の娘がそういえば良い物があったんだ!!と叫びながらある物を自分の部屋から持ってきました。

f:id:dende061160:20180918162336j:plain

娘が工作で作ったシェードランプでした。

 

うっすらと明るくなるだけでしたが、この時の僕たち家族にはとてもありがたい明かりでした。

 

良い物作った!たいしたものだ!

 

娘は家族みんなに褒められていました。おそらくドヤ顔をしていたのでしょうが暗くてよく見えませんでした。

 

スポンサーリンク

 

 

PM20:00

 

僕たちはほとんど動かずにラジオに耳を傾けていました。

 

この停電はいつぐらいまで続くのだろう・・・・。

 

道東は全体的にどんな感じになっているのだろう・・・。

 

 

ネットが断たれてしまった僕たちにとってラジオは唯一の情報源でした。

 

しかし、ラジオからは僕の住む道東のニュースは皆無と言って良いほど流れませんでした。

札幌や旭川などの主要都市の情報ばかりです。

 

それでも何か情報があるかも知れないのでずっとラジオに耳を傾けます。

 

すると復旧のニュースが流れはじめました。

 

札幌や旭川の一部の地区で電気が復旧しはじめたみたいです。

 

ラジオはちょっとしたお祭り騒ぎでした。

 

復旧した!良かった良かった!

 

今回の停電を振り返ってみると・・・・。

 

今回の停電を振り返るコメントもちらほら。

 

あたかも北海道の停電は全て復旧したかのように。

 

 

考えてみれば僕らのように停電のまっただ中にいる人達はネットや電話を使用できないのでラジオに投稿できないんですよね。

 

だから復旧した人達の情報だけでラジオは賑わっている訳です。

 

ラジオでローカルの情報を放送するって難しいことなんでしょうか。

被災している人間が本当に必要な情報が入手できないラジオの放送にいろいろ疑問を持ってしまいました。

 

電気も通信も遮断されたままの状態で復旧していく地区の情報だけがひたすら流れ続けるのを聞くのってかなり不安で辛いものだったからです。

 

そんななか、小6の娘が言いました。

 

電気が消えて真っ暗なんだったら外で星を見てみようよ。

 

こんな時でもポジティブな娘にとても感心しました。

 

僕たち家族は外に出て暗闇の近所の公園に行きました。

 

そして空を見上げてみると・・・・

 

 

今まで見たことも無い様なこぼれてしまいそうな星々に空は覆われていました。

 

星空を見ながら娘は言いました。

 

 

停電になって良かった。

 

おいおい、そんなこと誰かに聞かれたら不謹慎だって怒られるぞ。だけど・・・・停電になって良かったこともあるんだな。

 

 

僕たち家族のネガティブな心はこの星空のおかげでかなり救われました。

 

 

 

PM9:00

 

明日からまだまだ停電は続くかも知れないのでこの日はみんなでもう寝ることにしました。うちの家族はみんな寝る時間がバラバラなのでみんなで同じ時間に布団に入るのはとても珍しいことでした。

 

おやすみ~

 

僕がそういうとみんなおやすみ~と返事が返ってきました。

そしていつのまにか、僕は眠りについていました。

 

 

 

AM0:00

 

たまたまふと目が覚めました。

 

僕はいつもの癖でスマホで時間を確認しました。

 

・・・・・ん?

 

スマホの通信が回復している!!

 

僕は慌てて起き上がるとカーテンを開けて窓から外を見ました。

 

公園の外灯に明かりがついているのが確認できました。

 

もしや・・・・。

 

僕は急いでリビングに行くとブレイカーをあげてみました。

 

すると今まで静寂を守っていた電化製品に一斉に電気が流れる音がして、部屋の照明も点灯して今までじゃ考えられなかった明るさで部屋全体を照らしました。

 

僕は急いでスマホでニュースを確認すると北海道の約3分の1の停電が回復という記事がありました。

 

どうやらうちは3分の1に選ばれたようでした。

 

家族は熟睡していたので明日の朝に教えてあげようと思い僕もこの日は眠りにつきました。

 

 

最後に

 

結局、我が家に限っては20時間の停電で復旧することができました。

しかし、僕の住んでいる町の停電が全て復旧されたのは翌日の夜中まで停電が続きましたのでしばらく混乱はおさまりませんでした。

 

今回の停電で強く思った事は停電になると普段主力となっているインターネットの情報は全く当てにならなくなると言うことです。

そうなってくると頼れる情報源はラジオしかありませんが、このラジオもローカルな情報は皆無と言って良いほど知らせてはくれないので、不安にかられた人達の妄想や虚言からガセ情報が流れてしまい、あちこちでパニックを産んでしまっていました。

 

大袈裟かも知れませんが地方は政府に見捨てられてるんじゃないかと思うくらい情報が遮断されてしまうので、ラジオを使った非常時の情報ネットワークをこれからはいろいろと考えて欲しいと思いました。

ある程度の情報があれば人は辛いことも我慢できるはずですから。

 

 

ただただ、書き殴った駄文になってしまいましたが最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

それではまたね(^_^)/