こんにちは!AzuYahiです。
僕が高校2年生の時のお話しです。
今回のお話しに登場する人物を簡単に紹介します。
兄さん ・・・僕のあだ名
セイジ ・・・僕の友人。長身で喧嘩っ早い。
ヒロミ ・・・僕の友人。筋トレにはまっている。
中尾さん・・・アームクラッシャーゲームの考案者。
バ王 ・・・僕の友人。R高のてっぺん。
更に詳しく登場人物や世界観を知りたい方はこちら。
僕が通うR高校は不良が大半を占めるとても面倒くさい学校でした。
1年生の時にいろいろな揉め事に巻き込まれながらもなんとか2年生に進級できたのですが、正直退屈な日々に飽き飽きしていました。
学校が終わると友人のセイジと町をぶらぶらするのですが、とてつもないど田舎なので退屈を紛らわすものなんて何一つありません。
そんな退屈に押しつぶされそうな時に同じクラスのヒロミが僕たちに声をかけてきたのです。
兄さん、セイジ、暇そうだなぁ。
僕らはヒロミになんか楽しいこと無い?と無気力に聞くとヒロミはまってましたとばかりに話し始めました。
C組の中尾さんが考案したアームクラッシャーゲームに挑戦してみないか?
なんじゃそりゃw
僕がそう言って苦笑するとセイジがヒロミにたずねた。
中尾さんってあの格闘技マニアで筋肉ムキムキな奴だろ?
そうそう。その中尾さんがアームクラッシャーゲームの対戦相手を探しているんだよね。俺も挑戦したんだけどもう腕をやられちゃってこれ以上は無理なんだよ(^_^;暇なんだったら挑戦してみない?
ヒロミは右の二の腕あたりをさすりながら痛そうな顔をして言った。
そもそも、中尾さんはなんで同学年なのに「さん」付けなのかというと、かなりの老け顔で同学年には全く見えなかったので、いつの間にかみんな「さん」付けで呼ぶようになったんです。僕の「兄さん」と同じであだ名みたいなものですね。
それで、そのアームクラッシャーゲームってなんなの?
ヒロミは何故か得意げに僕の質問に答えました。
文字どおり、腕が破壊された方が負けっていうシンプルなゲームだよ。詳しい話は中尾さんに聞いたら良い。さあ、中尾さんの家に早速行こうぜ!
僕が悩んでいるとセイジが言いました。
とりあえず暇で死にそうなことだし、行くだけ行ってみようぜ。
確かに暇で死にそうだという現状はこのままここにいても変わることはないだろうから、僕はセイジとヒロミに連れられて中尾さんの家に行くことにしました。
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僕は今まで中尾さんの存在は知っていましたが、そんなに話をしたこともありませんでした。なんというか全てにおいて暑苦しい男だったのであまり近づきたくなかったのが正直な気持ちでした。
僕たちは中尾さんの家に到着すると、中尾さんの母親と思われる女性に2階の部屋に案内されました。
部屋に入ると僕の目にまず入ったのが、絶対これって手作りだろうwってすぐに解る天井からつり下げられている継ぎ接ぎだらけの巨大なサンドバックでした。
その周辺には鉄アレイ等の筋トレアイテムがごろごろ置いてありました。
そして部屋の片隅にはハンドグリップをギシギシと音をたてて握っている中尾さんがソファーに足を組んで座っていました。そして中尾さんはニヤリと笑うと僕たちに言いました。
ようこそ!アームクラッシャーゲームへ!
何故か満面のドヤ顔でした。
なんだこいつwww
と僕は心の中で思いました。
つづく