こんにちは!AzuYahiです。
今回は僕の職業である測量業についてのエピソードです。
僕の仕事の中で道路の拡幅に伴う測量を自治体などから委託されることがあります。
道路を拡幅するとなると道路敷地の隣接地を一部買収しなければなりません。
その買収ラインの決定や土地所有者との土地売買の説明や交渉も僕達測量屋の仕事なんです。※金額の交渉ではなく買収面積の交渉です。
大概の土地所有者はこちらの説明を聞いて納得すれば交渉に応じてくれるわけですが、中には全く話にならない人種も存在します。
今回の話の中心になる人物はAさん。
Aさんは道路敷地の隣接地に資材置き場に利用している土地を所有していました。
僕は早速、法務局に行ってAさんの土地の登記簿や公図を収集します。
それらの資料を基に現地を調査してみると・・・・
Aさんは現在の道路敷地に0.3mはみ出た形で土地を使用していることが解りました。
つまり登記簿に記載されている面積より多い面積を使用していることになります。
買収面積を計算する上でAさんが多く使用している分の面積を差し引いて計算しなければならないのでその経緯を説明をする為にAさん宅に向かいました。
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僕は持参した資料を基にAさんに説明を行いました。
Aさんは自分が土地を多く使用していると言うことに納得できなかったのか突然怒鳴りはじめました。
インチキだ!!お前インチキして俺を騙そうとしているだろう!!
僕が何を説明してもインチキだ!インチキだの一点張りです。
仕方が無いので僕は会社から応援を呼び測量機器を設置してAさんの立ち会いのもと、Aさんの境界点を復元して説明しました。
現地に境界点を復元するとAさんの土地が道路敷地に食い込んでいるのは素人目にも明きらかでした。
しかし・・・・
トリックだ!!変なトリックを使っただろう!
Aさんはますます怒り狂ってわめき散らします。
トリックって、あんたはミスター・サ○ンか・・・と思いましたw
Aさんは僕にさんざん怒鳴り散らしたあげく、役所に直接苦情を言いに行くと僕に言いました。
僕は調査の結果を説明したに過ぎずやましいことは何もありませんので、
ご自由にどうぞ(*^_^*)
と言ってその日は会社に引き上げました。
その日のうちにAさんは役所に怒鳴り込んだらしいですが、僕が設定した調査結果に問題が無かったので苦情は聞き入れられず追い返されたそうです。
それから数日後・・・・。
会社にAさんから連絡がありました。
もう一度説明を聞きたいので自宅まで来いとのことでした。
来いと言われれば断れないので僕はAさんの自宅に向かいました。
Aさんは何故かニコニコしていてとても上機嫌でした。
この間は怒って悪かったね。まあ、中に入って。
僕は自宅に招き入れられ応接室に案内されました。
そして応接室のソファーに既に座っている人物がいました。
その人は・・・
こんな感じの人でしたw
つづく