AzuYahi日記

どうでもいい知識、思いつき、妄想などなど

鉈と返り血と私

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こんにちは!AzuYahiです。

 

今回は昔、外仕事でおきたお話。

 

僕はその日、同僚2人と山林に測量の仕事に来ていました。

 

あたりは熊笹が密集して生えており伐採をしないと仕事が出来ない状態でした。

そこで僕たちはそれぞれが分かれて伐採作業をおこなうべく、片手に鉈を持ってそれぞれの持ち場で作業を開始しました。

 

作業は順調に進み、現場の外側から中心にかけて伐採をしてきた僕たちは3人とも顔を合わすほど近づいていました。

 

伐採箇所もあとわずかだったので、一人でも出来る量だったのですが誰一人作業をやめようとはせずに、狭い範囲で3人が作業をする状態になっていました。

 

今思えばこれが大失敗でした。

 

いてっ

 

同僚Aが突然右手を押さえながら立ち上がりました。

 

するとなんということでしょう。

 

同僚Aの右手から穴が開いたホースから吹き出る水のように、大量の血が吹き出ているではありませんか・・・。

 

同僚Bは顔を真っ青にしながら僕に言います。

 

俺の鉈がAの手の甲にあたってしまった・・・・。

 

出血の勢いは最初ほどではありませんでしたが、まだ傷口から湧き水のように溢れています。

 

同僚Aはあまり痛みを感じていないようで少しキョトンとした感じでしたが、顔色があきらかに悪くなっているように思えました。

僕はとにかく止血をしようと持っていたティッシュで傷を押さえましたが、あっというまにティッシュは赤く染まってしまいます。

 

ここから町まで車で飛ばせば10分程か・・・・。

 

救急車を呼ぼうにもこんな山林ではかなりの時間を要することが予想できたので、僕は車で直接病院に運ぼうと決心しました。

 

僕はAに肩を貸して車に乗せると急いで山を下りました。

 

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車の中でもAの出血はいっこうに止まる気配が無かったので、僕はパックリ開いたAの傷口を左手の指でつまむように押さえ込みながら運転しました。

 

この処置が正しかったかどうかは解りませんがこの時はなんとか出血の量を減らすことで頭がいっぱいでした。

 

そして約10分後、僕たちは無事に病院に到着してAを抱えて中に入ると、Aの大量出血を確認した看護師さんが慌ててAを処置室に連れて行きました。

 

とりあえずホッと胸をなで下ろした僕は待合室の椅子に腰を下ろしました。

 

するとすぐにさっきとは違う看護師さんが僕のところに駆け寄ってきて言いました。

 

あなたもはやく処置をしないと!どこを怪我したんですか?

 

僕はえ?と思い自分を見ると、Aの返り血で全身が真っ赤に汚れていました。特にAの傷口を押さえていた左手は血で真っ赤に染まっていました。

 

いや、これはただの返り血ですから(^_^;

 

僕は看護師さんに説明すると、看護師さんの顔から血の気が引きました。

 

あ、あなたがAさんに斬りつけたのですか?

 

僕は看護師さんの思わぬ言葉に驚いて必死に否定しました。

 

ち、違いますよ!作業中の事故です。なんでそんなこと言うんですか?

 

看護師さんはハーとため息をつくと僕に言いました。

 

返り血っていうから・・・・・。

 

 

Aの傷は思ったより酷くはなく神経はちゃんと繋がったままだったので大事には至りませんでしたが、その日は大事をとって入院することになりました。

 

この事を現場に待機していたBにも報告すると涙を流して喜んでいました。出血量があまりにも凄かったので命に関わるのではとずっと心配していたようです。

 

それから会社に戻っていろいろと手続きを済ませ、ようやく帰宅すると家族は飛び上がるくらい驚いていました。まあ血まみれでしたから・・・。

 

そう言えば看護師さんが返り血って言葉にえらい反応していたな・・・。

 

僕はネットで返り血の意味を調べてみると。

 

 

相手を切ったり刺したりしたときに、はねかかってくる血。

 

 

なるほどね・・・・(^_^;

 

僕は自分の大バカっぷりをあらためて実感したのでした。

 

 

それではまたね(^_^)/

 

 

 

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