こんにちは!AzuYahiです。
僕の通っていた小学校にに困った性格の奴がいました。
ひょろひょろな体型で普段は大人しいのですが、キレるとカッターナイフやハサミなどを泣きながら振り回すんです。
きぇ~~~~~~~~~~~~
とか絶叫しながら振り回すので、いったん暴れ出すとみんな怖くて止められませんでした。
暴れる頻度が少ないのならまだ良いのですが、彼の沸点はとてつもなく低いらしくほんとにちょっとしたことで簡単にキレます。
例えばクラスの係を決める話し合いをしている時に自分が気に入らない係とかに決まると突然泣き出して刃物を振り回したりします。
僕は彼が正常の時にもう少し冷静に話ができないかな?とお願いしたことがありましたが、
俺はキレると何するか解らない。頭が真っ白になっているから本当に刺すかも知れないよ。
と平然と言ってのけるのです。
確かにキレている時は白目むいてるし、よだれと鼻水を垂れ流しているし完全にいっちゃってる感じでした。
クラス全体は彼に対して為す術も無くみんな諦めはじめていました。
彼にキレられたくないのでみんな彼に刺激を与えないように接することにしたので、彼は調子に乗ってどんどんワガママし放題になりました。
先生にも一度注意されましたが、全然改善されませんでした。
そんなある日、クラスで一番の暴れん坊のマーちゃんが僕に話しかけてきました。
「あの野郎いつも刃物振り回してめちゃくちゃうざいんだけどさ~流石に刃物持っているからこっちも武器を使わないと危ないと思うんだよ。そこでちょっと質問に答えて欲しいんだけど、これって反撃して怪我とかさせても正当防衛だよね?」
正当防衛とは・・・
正当防衛(せいとうぼうえい)とは、急迫不正の侵害に対し、自分または他人の生命・権利を防衛するため、やむを得ずにした行為をいう。 正当防衛は、それが構成要件に該当しても犯罪が成立せず(刑事上の正当防衛)、他人の権利を侵害しても損害賠償責任を負わない(民事上の正当防衛) 。
wikipediaより引用
正当防衛と一言で言ってもいろいろと適用されるには難しい問題もあるみたいなのですが、当時は小学生なのでそこまで深く考えていませんでした。
僕もさして深く考えずにマーちゃんに答えました。
相手は刃物を持っているのだから絶対正当防衛だね!
マーちゃんは僕の答えに満足したのか、「後は任せとけ(^_^)」と笑顔で答えました。
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そして放課後・・・・。
刃物を振り回す彼は周りが何も言ってこないのを良いことに掃除当番を毎回サボるようになっていました。
この日もサボることが当たり前かのようにランドセルを背負って教室を出て行こうとしました。
それを見ていたマーちゃんは彼に近づいて怒鳴りました。
テメー掃除当番サボってんじゃねーよ!!
マーちゃんに怒鳴られ、彼の顔はみるみる涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていきました。
き・・・・き・・・・きぇぇぇぇぇ~
発狂して叫びながら彼はいつもの如くカバンからカッターナイフを取り出して暴れはじめました。
マーちゃんは待ってましたと言わんばかりに自分の席に戻ると自分の椅子を持ち上げて彼に思い切り投げつけました。
バチコーン!
学校の椅子は鉄を多く使用されていたので結構な重量でした。
椅子は彼の手に思いっきりヒットしたので彼はかなり痛かったのかその場にうずくまりました。
マーちゃんは得意げに言いました。
正当防衛だからな。俺は悪くねぇ(^_^)
彼はそれを聞いて更に逆上したのか再び落ちたカッターナイフを手にすると威圧するように叫びはじめました。
ぎぇぇぇぇぇぇ~~~
その瞬間彼の後ろから別の椅子が飛んできて背中に思いっきりヒットしました。
彼が振り向くと、マーちゃんとは違う別の子が椅子を投げつけたのでした。
そして彼もドヤ顔で言いました。
正当防衛だもんね!
するとクラスの男子達はみんな一斉に椅子を持ち上げました。
正当防衛!正当防衛!正当防衛!
みんな口々に叫びました。
10人以上が一斉に椅子を投げつけてくる姿を見て彼は刃物を投げ捨てその場に土下座して叫びました。
ごめんなさぁ~~~~~い
こうして彼はそれ以来刃物を振り回すことが無くなり、クラスの仕事も率先してやってくれるようになったのでした。
今回はなんとなく刃物を振り回す彼のことを思い出したので記事にしてしまいました。
中学校を卒業してから会っていないけど、彼は今でも元気にやってるのかなぁ・・・。
今回は昔話にお付き合いくださってありがとうございました。
それではまたね(^_^)/