AzuYahi日記

どうでもいい知識、思いつき、妄想などなど

【霊が出ない怖い話】因果応報

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こんにちは!AzuYahiです。

 

 

 

僕が小学校4年生の頃、自宅の近所に住んでいる1つ年下の男の子とよく遊んでいました。

 

この子をAとします。

 

Aは3人兄弟の末っ子で上には2人の兄がいました。

 

僕とAはいつも外でばかり遊んでいたので最初は何も知りませんでしたが、ある時にAの自宅で遊ぶ機会があってその時に教えてもらったことがあります。

 

Aの1つ上の兄が癌だということ。

 

 

彼はリビングに置かれたベットの上に横になっていました。

とても痩せていて、真夏だというのにニット帽を被っていました。

Aの話だと癌治療の副作用で髪の毛が抜けてしまっているのでそれを隠す為だそうです。

 

Aのお兄さんは僕とAがファミコンで遊んでいるのを後ろでずっと眺めながら、いろいろとゲームの攻略法を教えてくれたりしました。

とても穏やかな人で僕はすぐにこのお兄さんが好きになりました。

 

Aのお兄さんは定期的に入院をして、容態が落ち着くと退院するという生活を繰り返していて、自宅にいるときは僕も含めてゲームをやるなどしてよく遊ぶようになりました。

天気の良い日は少し外に出たいと言うので、お兄さんを車いすに乗せて3人で外に散歩に行くこともありました。

 

そんなある日、とても嫌な出来事がありました。

 

僕たちが3人で散歩をしていると同じ小学校の1つ上の学年の子がこちらに向かって歩いてきました。何やらニヤニヤしています。

以後、この子をBとします。

 

俺知ってるぞ!お前つるっぱげだからずっと帽子被ってるんだろ?

 

その子はそう言うとお兄さんのニット帽をさっと取ったのです。

僕もこの時初めてお兄さんの頭を直に見ることになりました。

 

髪の毛はいくらか残っていましたが産毛程度しか残っておらず、子供ながらに癌という病気の恐ろしさを知った気がしました。

 

Bはそんなお兄さんの頭を指さすとゲラゲラといやらしく笑いました。

 

お兄さんは帽子を返して、返してとお願いしますがBは帽子を持ったままその場から走って立ち去っていきました。

 

僕とAは追いかけましたが追いつくことができませんでした。

とりあえずこのままだとお兄さんがかわいそうなのですぐに自宅に引き返しました。

 

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家に帰るとお兄さんはしばらく、くやし~くやし~って泣いていましたがしばらくすると嘘のように「まっいっかっ」とけろっと泣き止みました。

急に冷静になったお兄さんに少し恐怖した記憶が残っています。

 

Aの話だとBに嫌がらせをされたのは今回が初めてではなく、病気になってからずっとそれをネタにいじめてくるとのことでした。

本当に最低な奴です。

 

当初、お兄さんはいじめられる度に大泣きして、立ち直るまでにかなりの時間を必要としていましたが、最近はある程度泣くとぴたっと泣き止むとのことでした。

 

それはAの祖母がお兄さんに、因果応報という言葉を教えてからなのだそうです。

 

 

善い行いをすれば、善いことが返ってきて、

 

 

悪い行いをすれば、悪いことが返ってくる。

 

 

お兄さんはその話を聞いてから、自分が一生懸命に病気と闘うことが善い行いであり、病気の自分をいじめ続けるBは悪い行いをしているので、いつの日か立場は逆転すると本気で信じたようです。

 

お兄さんはAと僕に向かって言いました。

 

今は僕が死ぬことになっているけど、そのうち絶対に立場は逆転する。僕はず~っと長生きすることになって、Bは死ぬ・・・・。因果応報だよねw

 

僕はこの時のお兄さんの笑顔を見てぞーっとしました。

 

それから1ヶ月ほど過ぎた頃、お兄さんは大きな町の病院に入院することになって自宅からいなくなってしまいました。

僕はそれ以来、お兄さんに会うことはありませんでした。

 

Aの話だとお兄さんは都会の病院で頑張って治療を続けているとのことで、少なくとも僕が中学に入学するまでは亡くなったという話は聞きませんでした。

 

中学に入ってからはAともあまり遊ばなくなってしまい、その後どうなったか解らないまま時は過ぎました。

 

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僕が30歳になった頃、実家の母から連絡がありました。

 

近所のお祭りの係に母がなったので、少し顔を出しなさいとのことでした。

 

僕は懐かしさもあったのでそのお祭りに行ってみることにしました。

 

会場に到着すると、懐かしい顔が僕を待っていました。

 

Aでした。

 

10年くらい会っていませんでしたが、面影が残っていてすぐに解りました。

僕はAとしばらく昔話に花を咲かせていましたが、その時誰かが僕の肩をぽんぽんと叩きました。

 

振り向くと見覚えのない青年が立っていました。

 

青年は僕に笑顔を向けると言いました。

 

 

憶えてるかな?俺だよ!子供の時はお世話になったね(*^_^*)

 

 

あ!

 

僕はすぐに理解しました。

 

癌と闘っていたAのお兄さん!

 

あの時のやつれていたお兄さんの面影はどこにもありませんでした。

 

お兄さんの話だと、生命の危険があった時期もあったけれど奇跡的な回復を見せて、今では再発もせずに嘘のように元気になったそうです。

医者も奇跡だと言っていたとか。

 

僕はお兄さんに言いました。

 

お兄さんが諦めないで、治療を一生懸命頑張ったから奇跡が起きたんですね!

 

お兄さんは僕の言葉に頷くと言いました。

 

うん。

でも俺が頑張れたのは、因果応報って言葉を本気で信じることができたからだよ。

そしてその言葉はことわざとかじゃなくて真実だって証明されたしね。

 

え?

 

死んだんだよ・・・。Bがさ。交通事故で死んだんだよww

 

Bが死んだと聞いて驚いている僕に向かってお兄さんは興奮気味に話を続けました。

 

Bが死んだって事は、俺は生きれるってそう思ったら、本当に治っちゃったんだよね。

因果応報って絶対あるんだって確信したよ。あいつが死ねば俺は助かるってずっと信じていたからねw

あいつが死んだって聞いたときは感激で叫びたい気分だったよ。

あいつの死をず~~~~っと願って頑張ってきたからね!

 

 

それを聞いて僕は思いました。

 

因果応報って言うより・・・・・。

 

それは「呪い」ってやつじゃ無いのか?

 

 

僕はそれを言葉にしようとしましたがぐっとのみこみました。

 

お兄さんの癌が治ってとても嬉しかったのですが、なんだか後味の悪い気分になりました。

 

そして僕もそれ以来、因果応報って言葉を強く信じるようになりました。

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

それではまたね(^_^)/

 

 

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