AzuYahi日記

どうでもいい知識、思いつき、妄想などなど

高校の担任に感謝すること

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こんにちは!AzuYahiです。

 

前にも記事に書きましたが、僕の高校時代は勉強もろくにせずに悪さばかりしていました。

 

www.azuyahi.xyz

 

しかし、普段は粋がって悪ぶっていましたけど僕の本性はかなりのインドアでした。

 

特に1人で読書をするのが大好きで、小説を読んでは頭でそれをイメージしていろいろ妄想するのが好きでした。

 

妄想するだけでは物足りなくなってそのうちノートにいろいろな物語を書くようになりました。

 

当然、自己満足が目的で書き殴っているだけで小説と言える代物ではありませんでしたけど。

 

そのうち家で書いているだけでは物足りなくなり、高校にもノートを持参して授業中にも文章を書いていました。ちゃんと授業を受けろって話ですが(^_^;

 

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そんなある日、僕が授業中にノートにせっせと文章を書いていると先生が僕の机の前に立ちました。

国語教師で僕のクラスの担任でじーと僕の方を見ています。

僕は慌ててノートを机の中にしまいました。

 

今隠したノートを出しなさい。

 

先生にそう言われ、僕は渋々先生にノートを渡しました。

 

先生はパラパラッと僕のノートを見ると、とりあえず預かっておくから放課後に職員室に来なさいと言われノートを没収されました。

 

僕が妄想したいろいろな物語やエッセーがそのノートに書かれていたので、そのまま放っておくこともできずに、放課後に担任の所に行きました。

 

僕が行くと担任は満足そうな笑顔を僕に向けました。

 

いや~とてもおもしろかったぞ!

 

担任はそう言うとノートを僕に返してくれました。

 

よ・・・読んだんですか?

 

読まれたという事実に僕は恥ずかしさできっと顔が真っ赤だったでしょう。

担任はそのまま笑顔で話しました。

 

お前にこんな才能があるとはなぁ~先生は嬉しいな。

 

おい!ちょっと待ってくれと僕は思いました。

 

僕のブログの文章を読んでいただければ解るように、僕の文章は文法を全く学んでいない素人の粗末な文章です。

ずっと自己満足の為に文章を書いてきたので他人に伝わる綺麗な文章を僕は書けません。そんな文章を読まれて才能があるなんて嫌味にしか聞こえませんでした。

 

こんな雑な文章のどこに才能を感じるんすか?馬鹿にしないでください。

 

僕が怒り口調で言うと、担任は僕の目をしっかり見ながら言いました。

 

文法なんてどうでも良いんだよ。他人が読んで面白いか面白くないかが一番重要だと先生は思うな。先生はお前の文章を読んでおもしろいと思い、結局このノートに書かれている物語を全部読んでしまった。これを才能と言わずになんと言うんだ?

 

僕はこんなことを人に言われたことが無かったのであっけにとられました。

 

だから自信を持て。お前には文章を書く才能がある。いつの日かお前の文章を誰かに読ませられる時代が来ると良いな。

 

担任は僕に自信をつけさせる為に過大に評価してくれているんだなと理解しました。

だけど、これまで生きてきて才能があるなんて一度も言われたことなんて無かったので、嘘でも正直とても嬉しくて、自分に少し自信が持てた気がしました。

 

それから数十年が経過して、担任が認めてくれた才能は開花すること無く今に至ります。

 

僕は結局、文章とはほぼ無縁の仕事について趣味で文章を書くこともほとんど無くなりました。

だけど、あのとき担任が言った言葉はずっと僕の胸に残っていました。

 

「いつの日かお前の文章を誰かに読ませられる時代が来ると良いな。」

 

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そうなんです。その時の担任の言葉がきっかけで僕は今、ブログを書いています。

担任に褒めてもらった言葉をほんの少し信じてブログを始める決心をしました。

 

実際にブログを始めてみると、まわりのブロガーさんは才能が豊かな人が多くて内容もさることながら文法もしっかりしていてとても完成度が高い記事ばかりで、正直記事をアップするのがとても恥ずかしかったす。

 

でも、担任の言葉を思い出してここまで記事を投稿することができました。

そして今ではブログを始めて良かったと心から思います。

 

生きていくうえで何か自信の持てるものが1つでもあると、それがとても支えになって生きる力になります。

少なくとも僕は担任の言葉に救われたんだと思います。

たった1人でも自分を評価してくれたって事実はとてもありがたいことですよね。

 

卒業してから担任には一度も会っていません。

一度尋ねたのですが、別の土地に赴任していました。

 

あり得ない話ですけど、もしこのブログを担任が読む可能性を信じて、この場で心から感謝を伝えたいです。

 

 

先生ありがとう。僕は今でも文章を書いていますって。