こんにちは!AzuYahiです。
今回は知人の体験談を記事にしたものです。
マイホームを購入した知人のA(女性)は引っ越しがおおかた終わったので、すぐ隣に住んでいるB(男性)さんの元へ挨拶に行きました。
Bさんはちょっと静かなタイプの人で挨拶をしても素っ気ない返事が返ってくるだけでした。Aはこの時Bさんにあまり良い印象は持たなかったと言います。
Aは次に向かいに住んでいるCさん(女性)宅へ挨拶に行きました。
Cさんはとても明るくてはきはきした人で、Bさんとは違い好感が持てました。
AとCさんはしばらく立ち話をしていましたが、その時にCさんはAさんに忠告したらしいです。
「Bさんには気をつけた方が良いわよ。関わるとろくな事無いって噂だから。」
それからCさんはBさんについての悪い噂をたくさん話しました。
話の内容からするとBさんは陰険な性格で近所の住民に対してさまざまな嫌がらせ行為をしているそうです。Cさんも含めて被害に遭っている方が多々いるそうです。
苦情を言いに行きたくても、猫を殺しているだとか、猟銃を持っているとかの噂もあってみんな怖くて直接話しに行けない現状で、警察に相談してもまともにとりあってもらえなかったそうです。
AはなるべくBさんに関わらないようにしようとこの時決めたのでした。
それから1週間ほどしてAが早朝玄関を開けると、玄関前には大量の生ゴミが散乱していました。
AはとっさにBさんを思い出しました。
Bさんとはこれまでなんのトラブルも無かったはずなのに、なんでこんなことするんだろう・・・・。
でもBさんがやったという証拠もないし・・・・・。
この頃は監視カメラを家庭で安易に設置するのが難しい時代でした。
するとCさんがちょうど家から出てきました。
「もしかしてAさんもやられたの?うちもなのよ!」
Cさんが玄関前を指さすとAの家と同じように大量の生ゴミが散乱していました。
「私見たのよ!今朝4時頃にBさんがゴミをまき散らしているの。ほんと悔しい!」
やはり犯人はBさんだったのか・・・。犯人が確定しているのであれば一言言ってやらないと気が済まない!
Aは自宅に帰るとすぐにご主人に相談しました。
ご主人も同意してすぐにBさんの家に向かいました。
Bさんの家の前まで行くとCさんをはじめ何人かの住民が集まっていました。
どうやら今朝被害に遭った住民達らしいです。
しかし、誰一人としてBさんの家に入ろうとはしません。
Aが不思議に思っているとCさんがそんなAを察して言いました。
「前にも言ったかも知れないけどBさんって凄い陰険な人なのよ。おそらくなんらかの精神病をわずらっているに違いないと思うの。逆恨みでもされたらそれこそ何をされるかわかった物じゃ無いからみんな下手に苦情が言えないのよ。」
Cさんの話でみな逆恨みが怖くなったのか、この時は苦情を言わずに解散しました。
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それからもBさんのゴミを散乱させる嫌がらせは続きました。
Aもいよいよ我慢の限界だと思い、Cさんに相談することにしました。
するとCさんから新たな事実を聞きました。
「このままじゃいけないと思って、昨日Bさんの家に苦情を言いに行ったの!そしたら何か血のような物が付着した服を着ていて凄い剣幕で私を睨み付けたの・・・・。あれは普通の人間の目じゃなかった・・・・。殺されると思ったもの。Aさんも軽はずみにBさんの家には行かない方が良いよ。」
Aはその話を聞くと怖くなり、嫌がらせと恐怖で鬱病みたくなっていきました。
そんな時、ある偶然がおきます。
Aのご主人はかなりのアニメオタクでいろいろなアニメのイベントに足を運ぶことが多かったのですが、とあるイベント会場で意外な人物に出会いました。
それはBさんでした。
ご主人は意を決してBさんにこれまでのいきさつも踏まえて話をかけました。
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数時間後、ご主人はアニメイベントから帰ってきました。
Aがご主人を迎えるとそこにはなんとあのBさんが一緒でした。
ご主人はBさんを家に入るようにうながすとBさんはかすれるような声で、お邪魔しますといって家にあがりました。
Aはこの時、当然のことながら何がなにやら訳がわかりませんでした。
ご主人とBさんはソファで並んで座ると向かいに座ったAに説明をはじめました。
・Bさんはこれまで一度も嫌がらせ行為をしていないという事
・極度の人見知りで他人と会話するのがとても苦手な事
・猫も殺していないし猟銃も持っていない事
・ご近所づきあいは皆無と言って良いほど全くないと言う事。というよりBさんを見かけるとみんな逃げるらしい。
・イベント会場でご主人とアニメ話で意気投合して友達になった事
ご主人の話を聞いたAはある疑問をぶつけました。
「だって、Bさんがゴミをまき散らしているのを見ている人もいるのよ!」
「それについてだが・・・・・・。Bさん例のやつを見せてやってくれないか。」
ご主人が促すとBさんはそれに頷くと懐から1枚の写真を取り出しました。
「3日前の早朝に偶然撮影したものです。」
Aはその写真を見ると驚愕した。
そこには満面な笑みを浮かべてゴミをまき散らすCさんが写っていたのです。
※このお話は実話を基にしたフィクションです。
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