※この話は少し怖いかもしれないのでそういうのが苦手な人はご遠慮ください。
こんにちは!AzuYahiです。
かなり昔の話ですが、
僕は友人4人と自動車でとある心霊スポットに行くことになりました。
その心霊スポットは昔は小さな炭鉱のある町だったのですが、現在では無人になってしまった山中にあるゴーストタウンにある病院でした。
某有名霊能者も訪れたことがる場所ということで僕たちは興味本位で夜中に出発しました。
途中までは国道をずっと進んでいくので問題なかったのですが、ゴーストタウンに行くには途中で林道に入らなければならず少し不安でしたが、林道に入って300mほど進んだところに目的地はあったので大丈夫だろうとたかをくくっていました。
道を知っている友人が右折するように指示をしたので、指示通りに僕たちは林道を進んでいきました。
それから300m以上進んだのですが、目的地が見えてこないので友人に訪ねるともう少し奥だったかもしれないと言ったので更に先に進みました。
それから500mほど進みましたがゴーストタウンどころか林道はかなり狭くなり路面はかなり凸凹になってきました。
僕が友人に訪ねると、友人も不安になってきたのか道を1本間違ったかもと言いだしました。僕はこれはやばいと思い運転していた友人に引き返すように言いました。
運転していた友人は少し怒り口調で言いました。
こんなに狭かったらUターンなんてできないよ!
僕はじゃあバックで戻れないか尋ねると、
真っ暗で後ろなんて見えないよ!バックで戻るなんて絶対無理。
友達は今度は結構怒り口調で言いました。
僕たちはその友人の言葉で、いま自分のおかれている状況が相当やばいことに気づきました。
時計を見ると深夜12:30でした。
僕は朝方までここで待機して明るくなったらバックで戻ろうと提案しました。
すると運転していた友人は、こんな気味悪いところで止まっていたくないと却下しました。
じゃあどうするんだよ!と僕が聞くと、運転していた友人は前に進もうと提案しました。先に進めばUターンできるスペースがあるかもしれないし、もしかしたら大きい道路まで林道が繋がっているかもしれないとのことでした。
車のオーナーである友人の提案ということもあり、僕たちを乗せた自動車は暗闇の林道を更に進んでいきました。
それから1時間が経ちました。
Uターンできるスペースも無く、大きい道路につながる事も無く、僕たちを乗せた車はまだ林道を走り続けていました。
林道はもうそこが道なのかどうかもわからないくら草木がうっそうとしていました。
車内では不安と恐怖で誰一人口を開きませんでした。
僕はもう一度運転している友人に提案しました。
これ以上は危険だからここで止まって朝までまとう
ここまで来て止まってられるかよ!もう前に進むしかないんだって!
友人がそういった瞬間、ものすごい音が鳴り響きました。
破滅の音でした。
ガシャンッ
自動車は林道に倒れていた倒木に激突したのです。
みんな体は無事でしたが、自動車のバンパーはグシャグシャになっており、前タイヤはパンクしていました。
運転していた友人は頭を掻きむしってちきしょ~と叫びました。
僕たちはしばらく沈黙していましたが友人の一人が言いました。
ここじゃ携帯もつながらないから助けも呼べないし、少し明るくなるのを待って自走でなんとか先に進もう。暗闇だとまた何にぶつかるかわからないし。
ここから歩いて進むにせよ戻るにせよとても危険な状態であったし、僕たちはその友人の提案に誰も異議を唱えませんでした。
AM5:00
日は昇っていなかったけど、だいぶん明るくなったので僕たちの車は再び出発しました。
タイヤがパンクしているので車体は凄く揺れたが、動いてくれるだけでありがたかったです。
それからしばらく走っていくと路面は少しずつ良くなって、ついに大きい舗装道路にでることができました。
助かった~!
みんな一斉に叫びました。
時計を見ると朝の8:00を過ぎていました。
近くに小さな町が見えたので、僕たちはそこにあったガソリンスタンドに向かいました。
スタンドにつくととりあえずパンクの修理をしてもらいました。
道を間違った友人はみんなに謝罪しましたが、無事に生きて帰ってこれたから良かったじゃないかとみんなで笑いあいました。
車を壊してしまった友人も笑顔でしたが、さすがに申し訳なかったとみんなで謝り、
修理代も払うといったのですがいらないの一点張りでした。男前の友人です。
そして帰り際、何気なく車のフロントガラスを見たとき僕は驚愕しました。
無数の手形がフロントガラスについていたのです。
この出来事がおもしろ半分に心霊スポットを目指した僕たちに対する天罰だったのか、ただの偶然だったのか・・・
今となっては知る由もありません。
それではまた(^^)/