こんにちは!AzuYahiです
平成15年 冬
僕の住んでいる町で過去最大の大雪が降りました
国道、道道(北海道道路)、市道は全て2mを超える雪が降り積もり全ての物流が3日間、完全に遮断されるほどでした
※その時の大雪の写真
今回は大雪1日目の僕の実家の朝のお話です
当時、僕は実家に住んでおりまして
母親と祖父母と4人ぐらしでした。※父は単身赴任
朝起きると母が真っ青な顔をしてオロオロしておりました
母の話だと朝起きると窓が全て雪で覆われており
朝だというのに部屋が真っ暗で、いまだかつて無い大雪が降ったことを理解した母は、外で繋いでかっている犬(名前 リッキー)が心配になり外に出て様子を見ようとすると扉が雪で開けることができず、
犬を助けたくても助けることができなくてオロオロしていたのです
母は僕に犬を助けてほしいと懇願しましたが
ドアが開かないのでは為す術はありません
すると横で見ていたばあちゃんが言いました
窓から出てみてわ?
それって僕に窓から飛べといってるんだろな・・・
僕はすぐに理解しました
僕が悩んでいると
母が衝撃なことを言いました
私が窓から出るは!
相当犬が心配だったのでしょう
母の目は本気でした
まあ、どちらにせよ僕もリッキーが大好きだったので窓から飛び降りる覚悟はできていました
母に自分が窓から出ることを伝えると
母はお願いね!と強く言いました
今思えば窓から飛び降りるという危険な橋を息子に渡らせるほど、当時は犬が僕より母の中では勝っていたのでしょう
僕は2階に上がると、片手に除雪スコップを持ち窓を開けました
ありえないくらい雪が積もっていたので思ってたより窓から雪までの距離が短かったのが今でもはっきり覚えています
犬小屋がある方向を確認するとそこには大きな雪山ができており、犬は既に雪の奥深くに埋まっているであろうことが予想できました
これは生きてないかもしれない・・・
僕は絶望にとらわれましたが、せめて遺体を掘り出してやろうと意を決して窓から思いっきりダイブしました
※画像はイメージです
着地と同時に胸ぐらいまで雪に沈みました
それでもまだ足は地面についてる感じはありませんでした
体が埋まって身動きがとれないので、僕は持っていた除雪スコップで少しずつ自分の周りを除雪しました
10分ほど掘り続けるとようやく地面に足がつきました
上を見上げると僕の体は完全に雪の中に埋まっておりました
2m以上は余裕であったでしょう
僕は窓から見ていた母に犬小屋の方向を聞くとひたすら掘り進みました
※画像はイメージです
そしてある程度掘り進んでいくとスコップが何か固いものにあたりました
それと同時に
キャンっ
と声が聞こえました
そうなんです
愛犬のリッキーは生きていたのです
※画像はイメージです
一晩中雪により完全に埋まっていたに、生きていたのです
ほんと凄い生命力だと感心しました
それにさっきのリッキーの叫び声はスコップが頭にあたったからだと言うことも確信していました
ごめんよリッキー
僕はその後、玄関のドアまで血路を開き
リッキーを救出し、無事に家に戻ることができました
しかし家についた僕は体中の気がもう空っぽで鼻くそをほじる元気もない有様でした
※画像はイメージです
この話の翌日にまた違った事件が起こるのですが
それはまた次の機会にお話します
それではまた😌